

婚約指輪選び-クラリティの選び方
クラリティを考えるときに、何を基準にするのかは婚約指輪を購入する人によって幾通りか考えられます。次の項目のどのあたりに、自分や彼女が婚約指輪にどんなこだわりがあるかを確認しておいてください。
- 顕微鏡で見ても内包物を確認できない。(F,IF)
- 顕微鏡で見れば、なんとか内包物を確認できるが、10倍ルーペで見ても内包物は確認できない。(VVS1,VVS2)
- 顕微鏡で見れば、内包物やファセット、ガードルなどの傷や石の微小な欠けが確認できるが、10倍ルーペで見ると内包物を確認するのが困難である。(VVS2,VS1)
- 10倍ルーペで見ると内包物やファセットなどの傷や石の微小な欠けは確認できるが、肉眼では内包物を確認するのが困難である。(VS1,VS2)
- 10倍ルーペで容易に内包物を確認できるが、肉眼でも内包物を確認することができる。(SI1,SI2)
- 肉眼で見て内包物を容易に確認することができるが、見栄えや石の輝きには影響しない。(SI2,I1)
- 見栄えや石の輝きに影響する内包物や傷がある。(SI2,I1,I2,I3)
大きく分類して、1〜7までの基準項目を用意してみました。
7はおそらく誰も選ばないし、選んでほしくない石です。
5、6は、予算内で大きい石を手に入れるのが一番の目的である人にはおすすめですが、よく注意して石を見て選ぶことが大切です。
1〜5であれば、何も問題ないのかというと必ずしもそうではありません。
上から順に各項目の内容を確認しながら読んでみると、意外に単純ではないこともおわかりでしょう。それは本来、石には一個一個に違いがあるからです。
クラリティのグレードが下がるにつれてよりネガティブな内容を記載していますが、1を除いてはクラリティのグレードが比較的良い方であっても、ファセットの傷やガードルの石欠けのある石、レーザードリルホール(ネガティブな内包物を取り除かれた痕)や黒点、にごった感じの石、輝きに影響を及ぼす内包物のある石(とくに石のテーブル面から見える目立つ内包物)等は存在します。つまり、同じクラリティであっても内包物の状態や位置によって輝きが違ってきていしまうということです。
せっかくクラリティにこだわりをもったならば、これらを確認しておくべきです。そういったダイヤモンドは、いいグレードに限らずあまりおすすめしませんし、バイヤーも好んで買っていないはずです。
婚約指輪選び-私のクラリティに関するこだわり
ちなみに私のクラリティに関してのこだわりは、3か4以上の石です。ルーペで見て内包物を確認することができるが、肉眼で見て内包物を確認するのが困難な石。そして石のファセットなどの傷やガードルなどの欠けに関しては、それらがあっても微少なものであり顕微鏡で見てなんとか確認できる範囲以上のダイヤモンドです。また、輝きに影響を及ぼす内包物が含まれていないダイヤモンドです。VS1もしくはVS2でも、これらの条件を備えている石以上のものです。
あくまでも、これらは私にとってきれいに見えるダイヤモンドのクラリティを示したものですが、それがどんなダイヤモンドであるのかを一度あなたが見ておけば、自分のこだわりさがしの参考になるでしょう。
今、上記に述べた私のこだわりは、クラリティの優れた最高のダイヤモンドであるというわけではありませんが、十分きれいに見えるというダイヤモンドをさがすときのポイントとして参考にしてください。
自分と彼女のこだわりをさがしてみてはいかがでしょうか。クラリティの優先順位がダイヤモンドの選ぶさまざまな基準のなかで、どれくらい高いものであるのか。また、クラリティの違いによってかわる値段もあわせて比較しておきたいものです。