

ヴァン・クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)フランス 創立1906年
略歴
ヴァン・クリーフ&アーペルの歴史は、時あたかもアール・ヌーヴォーの芸術運動華やかなりし頃、1906年に始まります。ジュリアン、ルイ、シャルルもアーペル3兄弟と、彼らの妹キキの夫アルフレッド・ヴァン・クリーフの4人でヴァンドーム広場に店をオープンしました。
彼らは幾代も続くダイヤモンド研磨工の血をひくものの、代々のダイヤモンド細工師ではなく、デザインを第一主義とした宝飾品を扱う宝石商になることを選びました。1825年のアール・デコ展で大賞を受賞。「バラの花」と題したその作品は、花にダイヤモンドとルビー、葉にエメラルドを使った華麗なブローチでした。1935年、ミステリー・セッティングを開発。宝石の裏にワイヤーを通し、石をそれにつなぎ止め、表からは留め具が全く見えないように作る技術です。
1967年のイラン王妃の王冠製作は、世界中の有名な宝石商60店によるコンペティションで王妃自身によって選ばれ作製にあたりました。イラン王室の金庫に眠る財宝の中からダイヤモンド1469個、ルビー36個、真珠105個を使用し、10ヶ月を費やし完成させました。卓越した技術に支えられた、花や蝶をモチーフとしたフェミニンなデザインで世界中の女性のハートを射止め、憧れと夢を与え続ける名門ジュエラーとなりました。グランサンク(世界五大宝飾店)の一つです。
代表的な商品
- アルハンブラ
- エボリューション
- パピヨン
- ロータス
- フルーレット
愛用しているセレブ
- グレース・ケリー、ジュリア・ロバーツ、チャン・ツィー、ブリトニー・スピアーズ、他
フェミニンなデザインで、世界中の女性に夢を与え続ける一貫した創造性は、さすがに名門ブランドと言えます。メレ石を使った愛らしいモチーフでありながら、細工の完成度が高いところが魅力。着ける人を幸福に見せるという独特のオーラをもつブランドです。